新版 初歩のトランジスター技術 誠文堂新光社刊

 ブックシェルフにラジオ小僧時代のバイブルだった、電子工作系専門書がある。それがタイトルに掲げた一冊。「初歩のラジオ」の別冊扱いである。

製作例はもちろん、抵抗、コンデンサ、コイル、トランジスタ、ダイオードなどなど・・・各パーツの基礎情報も掲載されてゐる。内容は「初歩のラジオ」より専門的になっており、トランジスタのスペック表から最適バイアス値を求める方法などが記載されてゐた。

悲しいかな、中学生当時の私にはハードルが高く、こういった動作点を求めるような高度な計算式は理解できず、もっぱら製作例を真似て工作するのが関の山であった。

この書にある「3石ラジオ」の製作記事を久しぶりに眺めると、「なぜこれが作れなかった(完成させられなかった)のか?」と思えてならない・・・と同時に、今なら動作品にすることが出来るかも・・・そんな思いが沸々と湧き上がってきた。

基本的には高周波増幅なしのゲルマラジオに、3石低周波増幅回路を追加したもの。クリスタルイヤホンではなく、スピーカーを鳴らせる。ローカル中継局が直線で10キロほどの場所にある現状なら、動作品であれば問題なく聞こえるだろう。

パーツ在庫もあり、半日あれば作ることが出来る。悪魔の囁きが聞こえてきそうだ。

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