人の振り見て我が振り直せ
先日、同級生と3年ぶりに再会した。前振りは割愛するが、喫茶店で互いの近況を報告したのち「じゃあ、またな」てな感じで現地散会するはずだったのだが、友人の「うちへ来いよ」の誘いに甘えて彼の家に行くと、ハッとする光景に出くわした。 普段乗っているアクアとは別にブランニューのスポーツクーペが停めてあるのだ。子供のクルマかと思っていると「オレのだ」と云う。自分自身、クルマ馬鹿なので2台持ちをとやかく云ふつもりはさらさらないのだが、私ほどクルマ好きというわけでもなく、足回りやマフラー交換などをするようなタイプでもなく、ワインディングやサーキットへ走りに行くタイプでもなく、アクアの前はマークXのような4ドアセダンに乗っていた彼が還暦を過ぎた今になってスポーツクーペを手に入れた理由は何なのだらうか? 所有する喜び・・・なのかも知れぬ。 ひとそれぞれ価値感は異なって当たり前なのだが、彼のこの行為は私自身に「WHY」を投げかけた。まもなく私も2台持ちになる。私には2台持ちするべく明確な理由があるのだが、2台同時に乗れるはずなどなく、どちらか片方は駐車場に停めることになる、停めているだけでも税金、保険代、車検代などコストがかかる。そのコストを圧してもメリットが得られるから2台所有にするのだが、それは予定範囲内でのミニマム想定でしかない。(これについては別項で触れるとしよう)有事が起きなければ、サンクコストになるだけだ。 還暦を過ぎ現役時代より大きく収入が減った現在、私の選択は正しいのだろうか? しかし人不足に陥り、デタラメな環境下で働いていると、仕事だけしてりゃ良い・・・てな気持ちにはとてもなれない。精神衛生上、バランスを取れるだけの愉しみも必要なのだ。身分不相応にならぬ程度に好きなことはやればいいのである。