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意匠変更・・・スーパーヘテロ

 試作機の中波用スーパーヘテロ・ラジオだが・・・意匠変更する。同調用VCと局発用VCを独立させ、トラッキングを完全に合わせるのを目的としていたが実用には「無理」があると判断した。 問題点はいくつかあるが、最大の問題は同調用VCをイジると局発freqが動く。原因は不明だが、1辺67センチの大型ループによるアンテナの同調を取ることで、局発のインダクタンスに影響を及ぼしているとしか思い当たるフシがない。 同調VCと局発VCを交互に追っかけ合いしながらの同調では、トラッキング整合など出来るはずもない。そこでバーアンテナはバリコン容量に合わせて自作することとし、親子バリコンにて通常の同調回路を形成する。トラッキング調整には、15pFのタイトバリコンを同調側へ追加することで行う。こちらの方がよほどマシであろう。 真空管用のエアバリコンを用いるので、筐体は作り直しとなる。前面パネルも3㎜厚のアクリル板に変更。AGCの効かないIF回路も再製作した方が良さそうだ。

兵どもが夢のあと・・・

 札幌オリンピック招致断念・・・ 当然だろうな。招致したところでIOCにまたボッタくられるだけだろうし、この不景気真っ盛りの時期に裏で汚い金が動くだけで、国民の怒りを買うだけだろう。(アスリートの方々には申し訳ないが) 大阪万博を見れば明白だが、だいたい労働力が足りない上にフルブーストで高齢化している日本にどれだけの観客を呼び込めると思ってゐるのだろうか? > 開催者 70年代の大阪万博や札幌オリンピックの時と2020年代の日本は全くの別物だ。戦後の高度経済成長期で国民全員が「イケイケ」でバリバリ働いていた(労働人口も多い)から、それらもうまく回ったのだろうが・・・ 夢よもう一度などと、妄想してゐるだけならやらない方がよほどマシだ。政府もそうだが、国民も日本は二流国に成り下がっていることを自覚しなければならないのである。30年も実質成長のない国のどこが先進国なのだろう? バカも休み休みに云え、ということだ。

新版 初歩のトランジスター技術 誠文堂新光社刊

 ブックシェルフにラジオ小僧時代のバイブルだった、電子工作系専門書がある。それがタイトルに掲げた一冊。「初歩のラジオ」の別冊扱いである。 製作例はもちろん、抵抗、コンデンサ、コイル、トランジスタ、ダイオードなどなど・・・各パーツの基礎情報も掲載されてゐる。内容は「初歩のラジオ」より専門的になっており、トランジスタのスペック表から最適バイアス値を求める方法などが記載されてゐた。 悲しいかな、中学生当時の私にはハードルが高く、こういった動作点を求めるような高度な計算式は理解できず、もっぱら製作例を真似て工作するのが関の山であった。 この書にある「3石ラジオ」の製作記事を久しぶりに眺めると、「なぜこれが作れなかった(完成させられなかった)のか?」と思えてならない・・・と同時に、今なら動作品にすることが出来るかも・・・そんな思いが沸々と湧き上がってきた。 基本的には高周波増幅なしのゲルマラジオに、3石低周波増幅回路を追加したもの。クリスタルイヤホンではなく、スピーカーを鳴らせる。ローカル中継局が直線で10キロほどの場所にある現状なら、動作品であれば問題なく聞こえるだろう。 パーツ在庫もあり、半日あれば作ることが出来る。悪魔の囁きが聞こえてきそうだ。